精神医学総論解説集

精神医学用語解説 T 身体因性精神障害

精神医学で取り扱う病気の総論になってます。 大まかな分類を解説しております。 これも適宜追加予定です。 ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。 できるだけ対応いたします。

認知療法
認知療法

目次

T身体因性精神障害
1. 器質脳疾患に伴う精神障害(器質精神病)
a. アルツハイマー型一次変性痴呆
b. 脳血管障害
c. 脳の炎症性疾患
d. 脳腫瘍
e. 中枢神経変性疾患
f. 頭部外傷
2.症状精神病
3.てんかん
4.睡眠障害
5.アルコール関連精神障害、薬物依存と乱用
U 統合失調症、感情障害と妄想性障害
1. 統合失調症
2.感情障害
3.妄想性障害、急性一過性精神病
V 神経症関連障害、人格・行動の障害

T 身体因性精神障害

まず 身体的な病気があって、それが原因で精神障害を起こしている状態です。

このカテゴリーの中には

・脳器質性の精神障害

・加齢によって引き起こされる精神障害

・身体疾患による精神障害(症状精神病、内分泌疾患など)

・てんかん

・薬物中毒

などが挙げられます。

犬イメージ

1. 器質脳疾患に伴う精神障害(器質精神病)

脳そのものに病変があるために、精神障害が起きるもの。

a. アルツハイマー型一次変性痴呆

痴呆症のひとつ。老年期(65歳以上)発症のものと早発性のものがあります。 最近話題の映画は早発性痴呆を扱っていますね。脳の変化と萎縮によって痴呆の症状がでてきます。 最初に現れるのは記銘障害から。最近の出来事を覚えていられなくなることです。

b. 脳血管障害

脳の中の血管が障害されることによって引き起こされるもの。 脳の血管が詰まったり、出血したり、脳への血液の流れが止まったりすることがあります。 多発性の脳梗塞による痴呆もこの分類に入ります。

c. 脳の炎症性疾患

精神医学で重要になってくるのは髄膜炎、脳炎、それから神経梅毒です。

d. 脳腫瘍

脳腫瘍の初期の症状として頭痛や失神発作、けいれん発作などが現れたりすることがあります。 また、脳腫瘍のできた場所によっては、精神症状が強くでることがあります。

e. 中枢神経変性疾患

中枢神経系の変性などによっておこる疾患群です。 パーキンソン病やハンチントン舞踏病などがありますが、大抵は神経内科で治療を受けることになります。

f. 頭部外傷

頭部に外力が加わって器質的、あるいは機能障害がおこります。

※クロイツフェルトヤコブ病について

BSEの騒ぎで有名になった病気。

ゆっくりと進行する感染性の物質による、稀な脳の変性疾患に入ります。 最も感染物質として疑われているのが、DNAやRNAを持っていないタンパク性物質プリオンです。

他のプリオン関連疾患としては

スクレイピー(羊の病気)

クールー(ニューギニア高地族の致死的中枢神経系変性疾患。人肉食の儀式で感染する)

ゲルストマン・シュトラスレス症候群(稀な家族性の進行性痴呆)

などがあります。

プリオン関連の疾患は全て 脳における、免疫炎症反応を伴わない海綿状変性が特徴です。

クロイツフェルト・ヤコブ病は角膜・脳膜の移植などによって医原的な感染もみられています。

ほとんどは50歳代半ばに発症し、潜伏期間は数年のものと、10数年のものと2種類が確認されています。

病気の始まりは 振戦、失調歩行、ミオクローヌス、痴呆です。 そして病状は急速に進行し、重度の痴呆に至って半年〜1年で死に至ります。

2.症状精神病

全身疾患、脳以外の身体疾患のさいにおこる精神障害を症状精神病といいます。 器質脳疾患と違って、病気の基礎は脳以外の体の部分にあります。 全身性の感染症や、内分泌疾患(甲状腺機能の亢進症、ステロイド剤によるものなど)、代謝障害などさまざまです。

3.てんかん

突然おこる脳波の異常によるもので、脳のどの部位で異常な脳波が起きているかによって起きる症状はさまざま。 意識障害、けいれん、自動症などがみられます。

4.睡眠障害

睡眠の異常は、大きく分けると4種類あります。 不眠症、過眠症、睡眠覚醒スケジュール(概日リズム)の障害、睡眠随伴症(パラソムニア、睡眠中に異常な行動を伴うもの)

5.アルコール関連精神障害、薬物依存と乱用

薬物依存には、精神依存と身体依存があります。 精神依存とは、その薬物を使用せずにはいられなくなった精神状態。 身体依存とはその薬物を使用することによってかろうじて生理的平衡を保っていて、使用を中止すると離脱症状が出現するようになった状態。

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